
このアニメは当時私が小学生の時に学校から帰って4時から5時位に再放送されていました。この時点でも私が産まれる前の古いアニメだったのですが、低年齢層を意識した絵はメルヘンでコミカルでかわいらしい感じで内容も結構面白くて毎回楽しみに見ていました。実は低年齢向けなのは絵だけで内容は自然界の厳しさや残酷な昆虫の習性などを子供向けアニメでやらなくてもいい位に割とリアルに再現しており、描写的に残酷なシーンも多く、強い虫は弱い虫を躊躇なく殺して食ったりと北斗の拳の修羅の国を凌駕する位ハードな世界でした。当時はこれが普通に子供向けアニメとして放送されていたのにびっくりです。今よくよく考えて見るとなぜこの内容を低年齢向けのアニメでやろうとしたのか不思議です。
中でも記憶にかなり鮮烈に残ってる回があり、ガンダムで有名な富野監督が若い頃に絵コンテで参加していて、後の作風からわかるようにvガンダムの時の闇落ちしたダークな富野節がなぜか低年齢向けのこの作品でも発揮されており、タイトル(母の星の父の星)で物語の冒頭から夜空を眺めてる幸せそうな虫の親子が笑顔で死んだ時に自分がなりたい星を探しておくんだよと談笑から始まり、すぐに他の虫の奇襲でその親の虫が敵に殺されてしまい、子供の虫が囚われて敵の幼虫の餌にされそうな所をハッチが囮作戦で敵を逆に罠にはめて食虫幼虫に食わせたり、アニメなので擬人化しており絵はメルヘンな絵面なのですが、セリフや内容が子供むけとは思えないほどカオスな状態になっています。またタイトルの父の星、母の星の伏線も、食虫幼虫が敵をおびき寄せる為の発光を親の虫を殺されて自暴自棄になった生き残った子供虫が冒頭の親虫との会話シーンを思いだして、希望を見いだしてからの食虫幼虫の発光を殺された親の星と勘違いして罠にかかり捕らわれてしまうというタイトル(母の星の父の星)を全否定の救いのなさで
かわいらしい絵の芋虫幼虫が罠にかかった大人の虫を大群で食うシーンや冒頭の親を殺された子供の虫が親の仇が喰われる所を見ながら狂気の顔で奴らが死ぬ所を見ててやるんだ!みんな、みんな死んじゃえ!のセリフなど富野監督の回はかなりダークな回になっています。他のエピソードではハッチに助言してくれたカタツムリのお爺さんが後に食われてカラだけ残して中身が消えている(直接的描写はないですが前の話から推測すると食われた。)などやハッチと楽しく遊んでいた子供の虫がハエトリ草に囚われてしまい生きながら溶かされるなどが子供の時に見て結構ショックを受けた記憶があります。
富野監督の回以外でも作品自体が低年齢層をターゲットにしたアニメである事を忘れてるのでは?と思うほどハードで過酷なので毎回別れや出会いがあって泣けるシーン多くあり、特に後半の道中に出会った虫達がハッチを逃す為に犠牲になるシーンは作中屈指の感動シーンでした。特にカマキリのシーンは涙腺が崩壊します。
子供の時は気付かなかったのですがわりと風刺がきいた話や大人になって理解出来た所などもあり、テレビでは現在の放送コードに引っかかるので再放送はないと思いますが、サブスクなどでは放送されているようなので気になる方はご覧になってみてはいかがでしょうか


































